漫画「魔王様の街づくり! ~最強のダンジョンは近代都市~」の魅力をネタバレ込みで徹底解説!近代兵器でロリモンスター娘たちと最強のダンジョンを制作!

魔王様の街づくり!は小説家になろう!で連載されている作品です。作者は月夜 涙、漫画は鶴崎貴大となっています。本作は臆病で穏やかな主人公が新人魔王として呼び出され、召喚したロリっ子の魔物や先輩魔王と協力しながら平和なダンジョンを作っていく物語となっています。

魔王様の街づくり!7 ~最強のダンジョンは近代都市~ (GAノベル)

異世界系漫画では異色のダンジョン運営がテーマ!

本作は心優しく穏やかな主人公が新人魔王となり、ダンジョンを運営していく物語です。主人公は記憶はありませんが現代の銃のおぼろげな知識があり、銃に詳しい魔物を配下とすることで強力な銃を多数制作して、他の魔王と戦ったり身を守っていきます。他の魔王がファンタジーなノリでダンジョン運営や戦闘をしている中、主人公だけはひたすら人間も魔物も仲良く共存する平和なダンジョン運営を行っていくのが特徴です。主人公周辺の和やかな雰囲気と、他の魔王のピリピリとした雰囲気が対照的で面白い作品となっています。また、重火器の威力はかなり強力で、敵対する者をあっさりと破壊していきます。

主人公は争いが嫌いで配下の魔物の力も信頼しているため、積極的に争いをしないように立ち回ったり、配下の魔物の独自の能力が状況を打開するカギになるなど、物語の展開が単調にならないのも魅力です。

ダンジョン運営がテーマならではの設定が魅力!


本作の主人公『プロケル』はダンジョンを管理する魔王として呼び出された青年です。この世界では複数の魔王がいて、一人が一つのダンジョンを持っています。ダンジョンの役割は迷い込んだ人間の絶望や恐怖などの感情を吸い上げることです。各々の創作意欲に任せて自由にダンジョンを改造して人間の感情を糧にして、自分たちの上位存在である『創造主』に吸い上げたものを献上することが魔王の使命のようです。ダンジョンの核となる水晶は魔王の力そのものでもあり、割れれば死にはしないもののダンジョン、魔力、創造した魔物といった魔王としての全てを失うという設定となっています。

逆に魔王が死んで水晶が残っている場合は、水晶が暴走して魔物を産み出し続けるようになり、その辺の設定もしっかり練られているのが魅力的です。魔王の能力はダンジョンの管理以外に、月に一度生み出せる『メダル』や『魔力』を消費して従順な魔物を産み出すことになります。魔王はそれぞれ属性を持っていて、プロケルは特殊な『創造』という属性でした。他の属性は決まった属性のメダルしか生み出せず魔物の属性が偏りがちですが、創造は属性や望む役割を自由に決めることができるというチート属性です。非常に強力な創造の属性ですが、魔物を産み出すためにはメダルが他より多く3枚必要となっていてその点が不便です。

お色気キャラやサブキャラも魅力的!

プロケルが初めに召喚した『天狐』は、狐耳とモフモフした尻尾と八重歯と金髪ツインテールが魅力的なツルペタのロリっ子です。呼び出された直後のプロケルは孤独感から強い不安と恐怖を感じたため、友人のような存在が欲しいと願って召喚を行いました。そのため天狐はプロケルに深い信頼と愛情をまっすぐに向けてくるような性格になり、『おとーさん』と舌足らずに呼んでくれるようになります。途中で強敵と対面した時にはプロケルと『誓約』を行い、『クイナ』という名前を貰いました。誓約によってクイナは体に変化があり、手のひらに収まらなさそうなオッパイに変化します。天狐の衣装は巨乳になるとかなりきわどく、今にも零れ落ちて見えそうなのがエッチです。

天狐は特性からか狡猾な部分もあり、やり直しの利かない誓約を知識がない主人公にそれとなく結ばせようとするなどややいけない子です。しかし基本的には見た目相応の子供らしさと主人への愛情を発揮して、プロケルの家族のような、頼れる相棒のような重要な存在になっていきます。プロケルがメダルなしで産み出せる下位の魔物スケルトンを大量に生み出した時には、『に”あーっ!!』と鳴いて逃げ出そうとするなど可愛らしい場面が多いです。その際はプロケルも天狐を気遣って、次にメダルで召喚するのはアンデッドを予定していたのを別の種族に代えるなど仲睦まじい場面も見られます。

次にプロケルが産み出したエルダードワーフの『エル』は、銃のメンテナンスや改造ができるような子が欲しいという願いから産まれました。ドワーフですがエルフのような外見をしていて、耳が長く肌も色白です。基本物静かな性格で、表情は眠そうですが銃を前にすると性格が一変します。普段半分閉じている目は大きく見開かれて行動も機敏になり、早口でマニアックなことを喋るようになります。また、召喚直後の天狐同様にツルペタのロリっ子です。銃の改造と生産ができるエルですが、それ以外のサポート面も強力となっています。自立して動くゴーレムを作り出し、ゴーレムは頑強で命令に忠実で銃も扱えるため、大量生産されて戦闘の要になります。

プロケルは戦闘では毒ガスなども使いますが、そういったものが効かないのでかなり強力な番人となっています。プロケルを呼び出した『マルコ』も身内思いで魅力的なキャラです。今は亡き友人のダンジョンを管理するなど、とても義理堅い性格です。マルコとは一緒に食事をしたり、ため込んだメダルを提供したりと何かと気遣う場面が多いです。エルのゴーレムに自分のダンジョンをある程度好きにさせるなど寛容な面もあります。他にも多くの魔王が登場したり、ダンジョンの運営方針を平和なものにする決意をするなど魅力的な場面が数多くある作品です。魔物のロリっ子や、物静かだけどやる時はやる主人公が好きな方はぜひ手に取ってみて下さいね。